現実


今日はバイトの面接日。
朝からとても緊張していた。しかし半年前は当日にドタキャンしようとしていたのだからまだましか。
昼食を家の近くのラーメン屋でとる。
子供の頃よく出前をとった店である。
店の中に入る。いかにも昔のラーメン屋という雰囲気である。
相変わらず出前が多いみたいだが、経営は大丈夫なんだろうかと余計な心配をする。
メニューを見たらラーメンが450円。なかなか安い。
結局チャーハンを注文。味は昔と変わらない。満足した。


それから支度をして面接に向かった。
半年ぶりに着るスーツはどこかぎこちなく、そして窮屈である。
会社の中に入るといっそう緊張した。さすが一流企業である。
応接間に通される。隣から人の声がした。どうやら私の前の人が面接をやっているようだ。
それはどうでもいいのだが、話している内容が筒受けである。


自分の番が来た。面接官は若い男性だった。
目を合わせると顔が引きつる。緊張が取れない。
何とか話したが、うまくモノが言えない。普段、全然しゃべっていないせいか。
そして約20分で面接が終了した。結果は1週間以内に郵送とのこと。
私の前の人との会話を比較したところ、相手にされてないことをほぼ確信した。
がっかりして家路に着いた。