やりきれない気持


先週末に、駅のホームを跨ぐ(上を通る)形で作られていていた歩道橋が完成した。
自分は駅の東口方向をよく通って買い物に行ったりするのだが、工事中を示すコーン等を置いている(実際、付近はまだ工事中である)ので利用者はまだ少ないようだ。
この歩道橋、なかなか豪華な作りである。
それは何故かというと、歩道橋だからもちろん階段があるのだが、階段を上りきった場所に行けるようにエレベーターが設置してあるのだ。
だから、自転車に乗っている人でもエレベーターに乗って駅の東西を行き来することができるのである(もっとも、階段にも自転車が通れるスロープは作られている)。
エレベーターにも乗ってみた。
定員は確か10名の表示であったと思う。縦に長いエレベーターである。
2階(上)についた時、「入り口と反対側の出口よりお降り下さい」とのアナウンスが流れる。
何か、どこかの観光地のエレベーターに乗っているような錯覚に陥る。
と、新しもの好きの気分に浸っていたが、昨年9月には踏切が自動化になり、そしてこの歩道橋ができたことに複雑な心境になる。
「やればできる」のである。
事故からまもなく1年。
犠牲になった人の親族のご胸中を察する。