間違いFAX


夕方、意味不明のFAXが届いた。
年老いた両親は、「なにかのサギ商法か、いや、きっとそうだろう」
と使役の助動詞を使っている(謎)。


今、思えば疑わしいのだが、そのFAXの第1発見者が私(その割には用紙がちゃんと置いたあった)。
FAXをよくよく見ると、A社→B社への取引という内容であった。


ここからは私の推測も含めて・・・
1.まずB社がA社へFAX。商品の注文らしい。
 括弧内を空欄にして、数量を入れて返送して下さいとの内容らしい。
2.A社、それを受けて、商品の数量等を記入して(というか、記入したみたい)、A社に返送。


どうやら、この時点でA社は我が家にFAXを送付してしまったらしい。


で、これは自分も経験あるのだが、時間短縮のため最初に送付したFAXを用紙を延々と使うことになる。
だが、外野としては非常に見づらい。
結果、B社に電話してしまう。
「こっちにこういうFAXが届いたのですが、間違っていませんか?」
相手の女性は機転を利かせて説明してくれる。
つまり、こっち(B社)が受けるFAXなんですと。
それを聞いて、私も状況を把握した。
ヒマなので、B社にこの用紙をFAXした。
事実、FAX番号がとても似ていた。


で、ここで終わらせればいいのだが、
暇人はA社にも知らせた方がいいのではと思った。
さっそくA社に電話する。
気むずかしそうな、そして元気のない感じの女性の声が応対する。
嫌な予感がした。


事情を説明すると、案の定、「お電話が遠いのですが」ときた。
こういったセリフは子供の頃から、親とか先生とか友達に聞かされてきた。
実際、私の悪い部分であろう。
だから、気を取り直して声を張ってあらためて、説明する。


だがそこでまた「お電話が遠いのですが」と言われた。
ここで、ああ、こういうタイプの女性か、と思った。
詳細を説明すると数年ぐらいかかるので省略するが、近頃よく見かける女性である、というしかない。
短気な私は「何がどう遠いんだよ!」と怒鳴った。
そうすると、その人、「少々、お待ち下さい」、これも予想どおり。
おそらくこの女性、「訳のわからないことを言っている人が、一人で怒っています」と言っているのだろう。
で、代わった女性に試しにトーンを変えずに話してみた。何と一発で話が通じた。
なんですか、これは。


まあ、所詮、私がKYなんでしょうね。


P.S この電話の後、B社から「お手数を掛けて申し訳ありませんでした」とのFAXが届きました。