うな重の思い出


1987年、24歳の夏。
スーパーに勤めていたのだが(2店目)、残業をしていると、惣菜部門のチーフが私達(一般食品)の倉庫に来て、「これでも食べなよ」とうな重を置いていってくれた時期があった。
私達はほとんど20代の人間だったので、そのうな重が売れ残りであろうが、産地がどこであろうが?、むしゃぶりつくように食べたものだ。
しかし、作ってから時間が経っているせいか、うなぎの皮がまるでガムのように伸びてなかなか噛みちぎれない。
事情が事情だけに、レンジでチンなんてこともできない。
でも、おいしかったという思い出しか残っていない。