アンタら、気は確かか?

今月の8日(火)に消防署から郵便が届いた。
内容は「勧告書」。
「あなたの管理する上記対象物に設置されている下記の消防用設備等の点検結果が、平成23年1月20日現在未報告であり、消防法第17条の3の3の規定に違反しているので、平成23年3月15日までに報告するよう勧告します。
なお、点検結果を報告しない場合は、消防法違反で罰せられることがあります。」


ちなみに消防法第17条3の3とは・・・
第17条の3の3 第17条第1項の防火対象物(政令で定めるものを除く。)の関係者は、当該防火対象物における消防用設備等又は特殊消防用設備等(第8条の2の2第1項の防火対象物にあつては、消防用設備等又は特殊消防用設備等の機能)について、総務省令で定めるところにより、定期に、当該防火対象物のうち政令で定めるものにあつては消防設備士免状の交付を受けている者又は総務省令で定める資格を有する者に点検させ、その他のものにあつては自ら点検し、その結果を消防長又は消防署長に報告しなければならない。


この勧告書を見て最初に思ったことは、「これは早急に点検をしなければならない」であった。
郵便物の宛先になっている父親の顔を見ると、我関せずという感じであった。
そして父親は、今週の月曜か火曜にこの郵便物をゴミ箱に捨ててしまう。
そのようにした理由を尋ねると、「どうせ3月にまた言ってくるだろ!?」
そんなんでいいのか? 素直にそう思った。
ところが、らちが明かない(父親は報告なんてしたことがないといった反応だったため)のでネットなどで調べていくうちに、父親より消防署の方に「そんなんでいいのか?」と言いたくなってきた。


少し調べてわかったことは、
●資格を有しないと点検はできない。
●自宅のビルはテナントに飲食店が入っているので、1年に1回報告の義務がある。


ここで早くも疑問が生じた。
我が家は1年に1回報告しているか?
それに、このような勧告書は初めて見た気がするが。
そもそも父親が点検の報告書を書いているところなんて1回も見たことがないのだが。


次に我が家の住居部分である、3階と4階に設置してある消火器をそれぞれ何気なく見てみた。
そこには「点検記録票」というタイトルのシールが貼ってあった。
次に日付が手書きで「16.9.1」と入っており、下部にはある会社名が記されている。
ん? 平成16年9月1日にこの会社に点検を依頼したということか?
ネットにてこの会社を検索してみる。
建設コンサルタントの会社らしい。消防用設備の点検も承っているとのこと。
これで、この会社が点検を実施したのが決定的となった。


ここでも疑問が浮かんだ。
1年に1回報告の義務があるなら、何故この会社は毎年点検をしに来ないのだろうということ。
催促はしているが、父親が断っているとか・・・(この可能性はおおいにありうる)。


グジグジ考えていてもしょうがないので、今日の朝一で消防署に問い合わせることにした。


9時過ぎ、消防署に電話した。
担当者は本日お休みとのこと。
代わりに出た人物に事情(父親が高齢のため、記憶がほとんどないこと)を話し、直近でこちらが提出した報告書の日付を尋ねた。
「平成16年9月です」という答えが返ってきた。
予想どおりの返答だったのに関わらず、心の中の何かが切れてしまった。


「1年に1回(の報告)じゃないんですか?」
「何で今頃、こんな勧告書を送ってきたのですか?」
「何故こんなこと(約6年後に勧告してきたか)になったか文書にて返事して下さい」
一方的にまくしたてて電話を切った。
一般常識のある大人がこれを読んだら、「自分が悪いのに何を逆ギレしているのか?」という発想が出るのではないかと思う。
しかし、市民に1年に1回(あるいは3年に1回)報告の義務を課するのなら、自分達も1年に1回(3年に1回)、建物の所有者が点検の報告書を提出しているか否かをチェックする義務があるのでないだろうか。
何故、公務員ってこんなことを平気でやるのだろうか。
極論になるが、こういう人達って、仮に上司に「お前、これから外に出て人を殺してこい。これは上司命令だ」と言われたら、本当に人を殺しに行くのだろうか。
要は、いい歳をして自分の考えとか信念は持っていないのかということだ。


馬鹿だちょんだと言われても、こういうことは譲れなかったのだ。
一応、両親に報告したら、2人とも苦笑いしていた。
馬鹿息子で申し訳ありません。