コンタクト その5


沈んだ気持ちで起きる。
今日は大学病院へ新たなコンタクトレンズを受け取る日である。
何故、気持ちが沈んでいたかというと、新しいレンズを装用しても症状が変わらなかったら、今度はどう説明するべきか考えるとゆううつになっていたためである。


先月の27日に、レンズのサイズを変えたが症状は変わらないことを訴えた。
が、2月5日にレンズ交換の段取りを決めた医師とは違う医師の診察を受けたため、話がうまく進まず、下手すると、レンズはちゃんとフィットしているので様子を見て下さいと言われかねなかったので、少し怒ったフリをして何とかして下さいと訴えた。
その日の担当医師に「少し考えさせて下さい」と言われ、しばらく待った後の結論は、結局2月5日に診察を受けた医師と同じでレンズの種類を変えるというものであった。
やはりこういう時は、同じ医師の診察を受けるべきだと反省したが、結局、この症状の原因はわからずじまいということに対しての不安感が広がっていった。


そんないきさつがあったのだが、本日、新しいレンズを装用したら、今までの苦悩が吹き飛んだ。
今年の初頭まで装用していたレンズと同じ視界が飛び込んできたからである。
左目に若干の異物感を感じるが、騒ぐレベルのものではないし、レンズに問題がない可能性が高い。
この2ヶ月間の視界の悪さが嘘のようであった。


最初と2回目の交換したレンズ(種類は同じ。サイズが違う)がなじめなかったのは、レンズに施してある表面処理との相性が悪かったのではないかと推測する。
簡単に言うと、涙液交換がスムーズに行われない感じなのである。
これはクレームとか文句とかいう意味ではなく、このレンズになじめなかった原因をメーカに聞きたい気持ちである。