4年が経った

早朝4時頃、自宅に設置してあるテナント用のゴミの集積場に何者かがいる気配がしたので、窓を開けて地上を見てみた。

目に入ったのは、猫の親子の姿であった。子猫は5匹確認した。

面倒だったが、外に出てこいつらの様子をうかがっていた。

はしゃいでいる子猫達を優しく見守る三毛猫の母猫。

 

実は4年前の真夏の夜中にこれと全く同じ光景を見ているのである。

仔猫は何匹いたかは忘れたが、母猫はこの時も三毛猫(今朝の母猫とは違う)であった。

そして驚くべきはこの時の子猫達の中に、今朝の母猫がいたのである。

嘘のような話だが、まず間違いないはずである。

しばらくして引き揚げて行く親子猫達の後姿を見ながら、家に戻り、また眠りにつくのであった。