バナナ買ってこい

入院3日目。
午前中、大学病院へ薬を取りに行った。
本来なら、先週の土曜日に行く予定だったのだが、当日は母の入院手続きに追われ行くことが出来なかった。
運良く月曜は自分の主治医が出勤している。

何故か今日は、診察~薬をもらうといういつもの一連の流れがとても新鮮に感じた。
母が家にいないという一種の安心感のせいであろうか。
ここ3ヶ月は薬を待つ時間がとても長く感じられ、宅配サービスを利用していたのが嘘のようだ。
そして、とてもリラックスした気持ちで家路に着いた。

午後、母の入院している病院へ面会に行った。
母は起きていた(と思う)。
意識はかなりはっきりしてきたようだ。
「◯◯(自分の出身地)に金は送ったか?」
「◯◯の人にチョコレートを送ってくれと言ってくれ」
「バナナを買ってこい」
との発言があった。

自分が帰るというと、「私も帰る」とばかりにベッドから起き出そうとする。
(そんなことがあってか、退院まで基本的にベッドに腹巻きみたいな物で体を固定されてしまうのであった)
なお、食事はまだ訓練食(ゼリー)のみの様子。