88歳の老人にリハビリとは?

14時過ぎにI病院へ行く。
母のいる病室に着く寸前、看護師さん達が忙しそうにベッドを移動させていた。
そのベッドの上には多分、母が横たわっていた?!
病室に入ると案の定、母がベッドごといなくなっている。
何かあったのか?
近くにいた看護師さんに尋ねると、病室を移動したとのこと。

忘れていた。

2人部屋に入院したので、差額ベッド代が1日あたり11,000円かかることから、4人部屋が空いたらそちらへ移らせて下さいと希望を出していたのだった。
4人部屋はベッド代はかからないので大変ありがたい。

母の新しい病室に入り、母と話をしていると、看護師さんが入ってきた。
看護師さんは母のスリッポンの靴を見ながら「この靴だとブカブカだし、かかとがないのでリハビリをする時に危険なので、運動しやすい靴を用意してもらいたいのですが」と言った。
それは別に構わないのだが、リハビリ?と思わず聞き返してしまった。この人歩けないし、自力で立っていることもできないですよとも言った。
だが看護師さん「それでもやるのです」とのこと。

靴なんて家に帰ればたくさんあるだろうと思ったが、面倒なので近くのスーパーへ行って手頃な靴を見つけ、買ってきた。
これで今日は帰ろうと思っていたが、母が「テレビが見たい」と言い出した。
先程靴の話をした看護師さんがまた来たので、靴を見せた後テレビのセットを依頼しテレビが映った事を確認して、今度こそ帰ろうと思っていた。

ところが「今すぐ見たい」と言う。
そして今度はイヤホンを買いに再びスーパーへ。
だが売っておらず自宅まで取りに行った。
病院へ戻ってテレビを点けてイヤホンを差し、母の満足した顔を見て帰路に着く。
元気になってきたのはいいことだが、これでは自宅にいる時とあまり変わらない気もする。