サ高住を見学する

午後、地域包括支援センターのMさんと現地で待ち合わせしてサ高住を見学した。昨日、H社のSさんが電話にてサ高住とはどういうものか説明を受け、母には向いていない施設であるという結論に達していたので、テンションはあまり高くなかった。

施設自体は大変明るく清潔な感じでとても好感を持った。部屋を案内され、中に入ってみる。見事なほど何もない。何もないというのはどういうことかというと、ベッドもないのである。この施設、利用料は安いがゼロから色々揃える必要があるため大変じゃないかと思った(例えばベッドは介護保険を使ってレンタルという手が使えるだろうけど)。

そして昨日のH社のSさんとの電話を思い出し、案内をしてくれている男性にある質問をぶつけてみた。それは介護担当の人達は何時までこの施設にいるのかということである。その答えはSさんの予想どおりで19時には退所(つまりは24時間介護ではない)するとのこと。それ以降は看護師さんが対応(24時間常駐)しますという。だが、例えば夜中におむつを交換して欲しいと頼むとオプション料金が発生するらしい。(帰宅し、この施設のHPを見てみると、看護と介護はどちらもオプション扱いになっていて、なるほどこれだとかえって費用がかさみそうである。)

施設を一通り見学した後、Mさんから施設の人に「ちょっと私達だけで話をさせて下さい」との申し出があり、私の家族を含めた3人で打ち合わせをする形になった。そこで出た話は、今日見学した施設の感想、母の退院後はどうするかの確認等だったと思う。(これを書いているのは8月2日のため詳細まで思い出せず)Mさんから施設を紹介してくれる会社のリーフレットを送って頂けることになり、その後帰宅した。

その後、I病院へ行って母に今日のことを報告した。とてもきれいな施設であったが、かえって金がかかりそうなので今回は辞退すると。24時間介護ではないとかサ高住とはとかいうことは言っても多分理解できないだろうと判断し、省略した。

「そこでもいいじゃないか」

少し泣きそうな顔で母が答えた。「そんなところへ行くより早く家に帰りたい」とでも言うと思っていたので、意外であった。母の考えていることはよくわかないが、色々な感情が複雑に絡んでいるようである。