悪魔からの電話

8月29日記載

 

おい、小僧。最初に言っておく。

今回の件は、どう考えてもお前のミスだ。それもまれに見る凡ミスだ。

いきなり訳のわからないことを書いたが、この後に今日あったことを書くので、それを読めばこっちの言いたいことは理解して頂けると思う。

最初はこの日の午前中にあったI病院の相談員・小僧Sからの電話の内容を詳細に記するつもりであったが、思い出せば思い出すほど、はらわたが煮えくりかえる始末なのでなるべく簡潔に書くようにしたい。

 

◯相談員・小僧Sが言ってきた内容(要点のみ。本当はもっと色々グチャグチャ言ってきた)

あなたのお母様の入院後の経過は順調であり、現在はこれ以上入院が必要な理由が見当たらない。よって2月中に退院後の行き先を決めてもらい、3月になったら速やかに退院して頂く。

 

実は、最初に小僧は15日に見学に行った施設の感想を聞いてきた。こちらは失礼のないように言葉を選んで遠回しにお断りを申し上げたのだが、その時の小僧の相槌が「はい」ではなく「うん」であった。日頃施設等でお年寄りと話す機会が多いのかもしれないからそういう相槌が出る可能性もあるが、うんはないだろうということで、まずここでカチンときていた。

そしてこの退院勧告である。今(8月)にして思うのは、この勧告に対してどうしてもっと毅然とした態度で小僧Sに立ち向かわなかったのかということだ。もちろん2月5日に看護師さんから言われた件(入院は90日まで、それまで施設が見つからなくとも療養入院に切り替えて施設を探すことは可能)はちゃんと言った。だが、小僧に「看護師に何を言われたのか知りませんが、そんなことを真に受けないで下さい」と軽く一蹴されてしまった。そして小僧の棒読みとも取れる説明を呆然として聞いてしまった。

半年以上経った今、分析してみると、自分が小僧に逆らわなかった(逆らえなかった)のはI病院に人質(母親)を預けているいるというのが一つにはあったと思う。

その後、一旦はこいつの言うことを従わなければならないのかなと思っていたが、時間が経つうちに怒りみたいなものが沸々と沸いてきたのである。

やはり、こいつのやり方はあまりにもおかしい、と。

それはどういうことかと言うと、今回の退院勧告をどうして2月8日にしなかったのかということ、それに尽きる。その時にこの話をしてくれればこちらも覚悟が出来ていたと思う。また、2月5日の看護師さんによる話もここで確認が出来たはずである(2月8日当日には小僧だけでなく、看護師のFさんも同席していたのである)。しかし仮に小僧との電話の際にこのことを指摘しても、「忙しかったので」とか言ってごまかすのは必至である。それどころか「患者さんは◯◯さんのお母さんだけじゃないんですよ」なんて逆ギレする可能性もなきにしもあらずなのである。そして前にも書いたが、自分は母親の介護認定の結果が出るであろう2月末から3月初旬あたりから施設を探す計画を立てていたのである。だがその計画は、今日の電話により急を要する事態に変更になってしまった。

午後になり、I病院へ2月前半分の入院費を払いに行った。その行動をしている中で地域包括支援センターのMさんと連絡を取り、I病院では小僧に会うことが出来たので、今日の話を明後日21日にもう一度、Mさんも立ち会いの下、小僧にしてもらうことになった。実はこの時点ではMさんがこちらの応援をしてくれるのではないかという淡い期待を抱いていたのであった(だが遅まきながら、21日に小僧とMさんの関係性がわかってくるのである。この点は自分の勉強不足である)。

その後も怒りは収まらず、痛飲した。今日の件は病院ではよくあることかもしれないが、患者の命を預かる病院にしてはあまりにもやり方が大雑把ではないだろうか。もし「こんなこと、言わなくてもわかってますよね」・・・つまりこちらは施設を紹介したのだから、察してすぐ施設をさがすのが普通ですよとでも言いたいなら、あまりにも言葉が足りなすぎると感じた。

P.S 夕方、Mさんが紹介してくれた施設の紹介所のひとつ、自宅近くにある不動産会社を訪問し、担当者の方に挨拶をしてきた。